欧米が欧米がという人たちへ一言
 アンダーウッドポーラ著星川淳訳「一万年の旅路」の紹介の話を放送大学の特別集中講義の中で聴いた。まだ本は読んでいないがとても示唆に富む話であった。以下はネットからの引用である。

人類ははるか一万年前、ベーリング陸橋を越え、アジアから北米へ渡った。
イロコイ族の血をひく女性が未来の世代へ贈る、一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いなる旅路。

一つめの主な語り
二つめの主な語り
山の語り三つ
草の大海
はじめの民の子―学びへの多くの道
われらが美しいと名づける川
東の大海
美しい湖

 以上が紹介の内容である。星川さんはこの本の紹介を含めてイロコイ族の考え方も紹介していた。

 それは、彼らの遠い子孫である現在のイロコイ連邦の民主制の精神(女性や子供を含む完全な平等、徹底的な話し合い、自由意志と多様性の尊重など)

 上記のことを持ち出したのは民主性とか話し合いといった精神が現在の欧米から出てきて、遅れた諸国を啓蒙しているとの考え方が多すぎるのではないかと私は思ったからだ。また欧米の過去における黒人奴隷政策や帝国主義的な展開や中世の魔女狩りなどの歴史をみていると、はたして彼らだけで民主性などとの考えを生むことができたかの疑問であった。

 星川淳さんによれば、アメリカ大陸に移住した白人達がイロコイ族と接してイロコイ連邦の民主制の概念をヨーロッパに逆輸入したとのことなのである。
 この概念がヨーロッパで定着してそれが啓蒙思想としてでてきたらしい。
 
 柳沢大臣の発言問題でよく「欧米だったらとっくに大臣の首が飛んでいる」といかにも欧米が優れているかのような発言をする人たちが多い。はたして欧米の実態を知った上での発言であろうか。モンゴロイドの仲間である日本人は遺伝子的に女性を太陽として大切にしてきた民族であると私は思っている。たとえば家計を誰が管理しているかを聞いてみると10世帯の内7世帯くらいが女性が管理しているように思える。日本人の男性は一生懸命働いてそのお金は女性に託しているのである。これは女性上位ではなかろうか。レディーファーストの基本はレストラン等でお金を払うのが欧米では男性が多いから女性がファーストで出て行く。ハズバンドの語源はサイフをハズしているとの意味だと聞いたことがある。(husbandには金・資源などを大切に使うの意味がある)日本ではhasbandはサイフを持っていないでワイフがサイフを持っているのである。
 話は飛んじゃったけれど欧米ではとかばかり言わないで日本の現実・欧米の現実をきちんと見ることが必要ではないかと思うのである。

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