イメージすること

　現認することは基本的に大切なことです。自分の眼で確かめないことを他人の言葉で信じるというのは愚かなことです。しかしながら、現認そのものが主体的な行為であるので必ずしも自分の眼というものが正しいと思ってはいけないことを感じることが大切と思う。

　このときにイメージすることが大切であると私は思う。仮説を立て、イメージし、実行して、反省して、また再構築をすることが大切と思うのである。

　今年の1月29日に横越でイベントを実施した。私のイメージは2000人であった。2000人をいかに動かすかが私のイメージであった。しかしながら実際は3000人以上が運悪く晴れてので（幸いに晴れたので）参加することとなった。このときに私のイメージの再構築をするのだが、このイメージの再構築を共有ができる人が（少なく、（経験の豊富な人が）、私は強引に自分のイメージで実施することになった。

　イメージすることはとても難しい。何度も何度も日常的な活動の中で仮説を立て、その仮説にを前提にいろいろな活動（行為）を実施する。そしてもう一回検証するプロセスが必要である。

　こうしたけっこう大変なプロセスを行いたくなくて、しかも名誉ある地位を占めたいと思う人々は、外国の文献を漁ったり、自分の「地位」に箔をつけたり、他の人の活動を横どりしたりすることで、強権的な態度で人を動かそうとする。でもそうしたパターンはうまくいかないことが多い。しかしうまくいかなかったときに他人に責任転嫁できることが「学者」「評論家」「正義漢」「教育者」に多いのではないかと私は感じている。

　自分なりのイメージをしっかりと持ち、他人とそれをう共有する活動をすることが私は大切と思う。このイメージの共有が何かを作っていくのではなかろうか。