子どもの安全

　子どもの安全が損なわれることが続いている。県や市からも安全管理の通達が連続して来ている。社会情勢の変化に伴い、日本の安全がタダではない時代がやってきた。この中で考えられて対処を考えてみたい。

　まず簡単に人命を奪う人々の数は日本は諸外国に比べて少ないとの統計が出ている。また日本人は子どもをとても大切にする国民性であることは江戸期の記録でも出てきている。私が問題としたいのは欧米では子どもの人権は無視されてきた。その反省として、近年、子どもの権利を強く主張する風潮になってきた。子どもの人権がそもそも大切にされていた日本に子どもの権利等が新しいもののように入ってきた結果、子どもを極端に甘やかす人たちが多くなった。そのため子どもはわがままになり、自己中心になり、公共心が薄れてきた。これは高度成長による大人の「個人中心主義」と同じようなものである。こうして世間とうまくマッチしながらしかも子どもの権利も守っていた日本人の良さが薄れて、個人主義から自己中心主義の時代となってしまった。

　人間はそもそも助け合ってしか生きれない動物である。その人間が個人主義になってはダメなのである。個人の尊重と公共心とはうまく折り合いをなさねばならない。

　ということで私は「子どもの権利」の主張が子どもの甘やかしになっていると思う。そこで他人を思いやる気持ち・みんなで助け合って生きるとはといったことをきちんと遊びや教育の中で育てていくことが大切であると思う。人間は個人では生きられないと言うことをしっかりと大人も子どもも知ることが大切である。

　このままに自己中心で行くとますます子どもの暴力による犠牲者が増加する。また他人を傷つけることが平気な子どもが増え、その子どもたちが大きくなって大人になると大変なことになると私は考えている。