経験の量と質

2005年10月21日
経験の量と質
 質の高い経験をたくさんすることは人間にとってとても大切と思っていたし、今も思っている。

 でもある本を読んでいたら(その本がなんだったか忘れたのですが)人間はとてもたくさんの経験を無意識的に受けている。各個人による財産とかによる量的そして質的変化はそれほどでもないと書かれていた。ようは圧倒的な宇宙的な刺激に対して感じとる力のありやなしやでないかというのである。

 山の奥にいても世界は見えるし、都会の中心にいても何も見えないこともある。留置所に入っていても考えることはできるし、娑婆にいても思考が停止していることはよくある。(ある意味では留置所のほうが思考を活性化してくれたと経験的にも思う)

 子どもたちにより良い経験をたくさん積ませたいと思う。しかしその経験の根本にあるものは子ども自身が感じ取る力を養うことではなかろうか。そして感じ取る力は受身のもではなくて極めて能動的なものであるように思う。聞くではなく聴く、見るではなく視る・観る・診るといった感じが一つの方向であると思う。同時にその人自身が身体を動かす活動を伴うことでもあるように思う。

 経験の質と量はある意味では無限に用意されているのかもしれない。

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